自己採点の罠

 

テストで自己採点する時、

1.◯だけをつける

2.◯と×をつける

3.×だけをつける

 

私は3のことが多かった。

 

自分が学生のとき、

たとえば100問の自己採点をする場合、

およそ満点に近いことが予想される時、

◯をつけるのを無駄と判断した。

 

90回以上◯をつけるのは無駄で、

×を数回つける方が効率的だと。

 

しかし、

効率は何かを失わせたかもしれなかった。

 

本来、効率は何かを飛ばして、

直線的にどこかへ到達する。

 

直線的な到達は、

意味を減らす。

 

寄り道を許さない道は、

近道ではない。

 

急がば回れというのは、本当らしい。

 

自己採点で、

◯をつけることは、

自己肯定感につながる。

 

×しかつけないと、

否定し続けるわけだから、

自己肯定感は下がる。

 

◯を90回ほど書く労力は、

無駄ではなく、

必要なことだったのかもしれない。

 

そんなことを、最近思った。

 

◯を90回書く遠回りは、

自己肯定の近道となりうる。

 

謙遜は美徳だが、

過ぎると悪徳だ。

 

教育という名の枠を取り払う視点というものを、身に付けたいと思う。

 

大事なのは、自分が自分をどう思うか。