昨年の今頃、脚の毛を剃った。
脱毛は痛いと聞いて、やらないこととした。
腕の毛や、胸毛は産毛程度なのだけれど、
脚の毛は濃い。
だから、半ズボンを履かない人生だった。
しかし、昨夏は脚の毛を全剃りして、
半ズボンで生きた。
Tシャツに半ズボンでサンダル。
こんなラフな格好をして外に出たことはなかった。
実家に住んでいた頃は、
サンダルで外を歩くことが、
禁じられていた。
親の常識は、子どもにサンダルで出歩かせなかった。
ここにきて、反動というわけではないが、
サンダルを満喫した。
さて、気温が下がり、半ズボンから長ズボンに季節は変わった。
よく女性で、冬になるとムダ毛処理をサボってしまって…という話を聞く。
まさにその気持ちがわかった。
冬の間、毛を剃らずにいたら、
元通りになった。
身体の神秘というべきだろう。
昨夏の全剃り前の長さにもどっている!
あの長さがベストということなのだろうか。
あの長さになるまでが早い。
しかし、あれ以上には生えない。
脚毛のベストが、あの長さか。
そして、わたしは今日、脚毛を全剃りした。
つるつるで気持ちわるい。
違和感しかない。
なんかそわそわする。
少しでも生えてきたら、
チクチクするから、
定期的に剃らねばならぬ。
週3くらいでランニングしてるけれど、
脚は日焼けしていなかった。
脚毛が守ってくれていた。
脚毛と訣別して、
猛暑と噂される夏に突入する。
36℃。
アスファルトで囲まれた東京のオフィス街。
その中心、皇居。
そこに脚毛を全剃りしたランナーが、
汗だくで走っている。