うちの猫は、ひびりだ。
しっぽを合わせたら、1.5メートルくらいある。
体重は5キロ弱。
犬のような猫。
最近、子猫のいるおうちに遊びに行った。
子猫は体長30センチほど。
そんな子猫にシャー!!っと威嚇しまくり。
子猫は初めて聞く威嚇に呆然自失。
のち、怯えて隠れてしまった。
子猫からしたら、バケモノ級の猫がメンチきってきたと思っただろう。
かわいそうに。
たぶん、うちの猫はヤンキーなのではない。
とてもびびりゆえ、威嚇してしまうのだと思う。
親バカなのかもしれない。
ほんとうは、ヤンキーなのかもしれない。
でも、初めて見るものに対して、
彼女は忍足で近づいて、すぐに逃げられる体勢を維持する。
匂いを嗅いで、しばらくすると、
警戒をといていく。
へそてんで寝ることも多いから、
常に警戒しているわけじゃない。
人間もまた、威張るひとはびびりだ。
他人と壁を設けるひとは、びびりだ。
うちの猫は、猫っぽい猫だ。
生後2ヶ月の時点で、彼女はマイペースだった。
ブリーダーさんのおうちに見学に行った時も、
他の猫は匂いを嗅ぎに来るけど、
うちに来ることになるその猫は、
紐に夢中だった。
紐を引っ張ることを夢中で、
疲れるとベットで寝る。
ブリーダーさんが持ち上げて、
見せてくれるけど、
彼女はマイペースに寝る。
そんなマイペースさが猫っぽくて、
一緒に住むことにした。
他にも肩に乗る子猫とか膝に乗る子猫もかわいかった。
しかし、犬っぽい猫よりも猫っぽい猫を選んだ。
猫っぽい猫は、成猫になっても猫で、
猫っぽいびびりを遺憾なく発揮してくれている。
常に自分にとって最も快適な場所を選ぶ、
その姿勢がすばらしい。
人が机に向かって勉強していても、
そこが快適そうなら、
そこで寝るのだ。
そんな猫っぽさが、愛おしい。