ジブリの新作を映画館で観るのは初めて。
Dolby Atmosという立体的な音響のチケットを購入。
最近は、映画館に行ってもアニメばかり観てしまう。以前はアニメを映画館で観るのはもったいないと思ってたけど、実写で見たいものがないので仕方がない。
さて、内容。
要約がむずかしい。
かなりついていけない内容だった。
しかし、鑑賞後に咀嚼できずに、もやもやを抱えるような映画は好きだ。
以下、覚えてる範囲で。
空襲による火事で母親を亡くした少年が主人公。父親が亡き妻の妹と再婚。一家疎開する。
疎開先の家(城のような巨大な)では不思議なことが起こる。
しゃべるアオサギを追いかけて、
亡き母親と会おうとする少年。
叔父が消息を絶ったという建物へ入る少年とアオサギ。
建物の床が沼のように流体になり、
地下へと沈む少年とアオサギ。
地下の世界は、死(生以前?)の世界であるらしく、異世界。
その世界では、
白くてかわいいキャラ(名前失念)が、
機を熟すと天に昇っていく。
それらは、少年たちが来た世界に、
人として生まれるらしい。
地下の世界と上の世界。
生以前から、生へ。
地下の世界には、亡き母がいる。
しかし、その母は少女の姿。
母親になる前の、母がそこにいた。
地下の世界には、時間が存在しない、もしくは時間を集めたような世界のよう。
時間を司る?かも。
地下の世界のある建物には、
扉がいくつも並んでおり、
それぞれが、それぞれの世界線に繋がっている。
少女姿の母は、自分の世界線へと戻ろうとする。それはつまり、未来において空襲による火事によって死ぬ世界線だ。
少年は止めようとする。
しかし、結局それぞれに、
自らの世界線の扉を選ぶ。
人に限らず、
ペリカン、カエル、虫など、
それぞれの生き物が、それぞれの種としての世界線を生きている。
輪廻に見られるような、
人として死に、次は虫として生まれるという世界観が、ここの描写にはあるような気がした。
登場人物たちは、
それぞれの生を生きることを選択した。
今の生を受け入れ、前を向いて歩くことを。
今の生を、目の前の今を肯定することから始めよう。