自分の生を生きること。
他人の生を生きること。
人は誰でも自分を生きている。
人は誰でも他人を生きている。
自分を生きることは、案外できない。
他人を生きることは、案外できる。
自分が期待する自分を生きる。
他人が期待する自分を生きる。
肉体的に生きることはもはや困難だ。
記号的に生きることが流行だ。
自分の価値観で生きる。
ブランドの価値を借りる。
自分の時間を持つ。
常に何かをする。
空白の時間。
時間を埋める義務感。
宇宙の中心は、
地球でも太陽でもなく、
わからないどこか。
中心という観念すらもないかもしれない。
そんな中で、中心を自分に決める。
いろいろな位置が定まる。
真理は問わない。
自分中心の生き方がいい。
他人にとっての中心も、
その他人なのだ。
中心はいくつあってもいい。
そんな中心論。