人類のリレー

 

ゴールデンウィーク

 

以前は10連勤は確定していた。

今年は10連休だ。

 

以前は、働きすぎて溺れていた。

休みが貴重すぎて、休みがうれしすぎた。

身体は疲れているから、14時間くらい寝た。

 

寝すぎると、頭が痛くなった。

1日を無駄に過ごしてしまった罪悪感と頭痛。

 

貴重な休みは、休みとしてよりも、

回復に当てられた。マイナスから0へ。

 

 

今年は、10連休。

懸案の買い物やら掃除やらを片付ける。

エクセルを改めて勉強することにした。

 

祝日に目を向けることがあまりなかった。

憲法記念日などは特に素通りしてきた。

 

せっかくだから、本棚から憲法系の本を探す。

 

「現代語訳 日本国憲法」 伊藤真 著

大日本帝国憲法日本国憲法の原文と「翻訳」そして解説。

パラパラと見る。

 

憲法は国に対しての法律で、

その他の法は国民に対する法律。

 

国に守らせるための法律と、

国民に守らせるための法律。

 

憲法の日でもないと見ることのない本だった。

一時期、憲法ってなんだっけと思って、5冊ほど買ったのだった。

立憲主義という言葉を知った。それ以外は忘れた。

 

輔弼、総攬という言葉が懐かしかった。

憲法でしか見ない言葉。

 

日々の仕事は、ありがたいことだ。

自分の生活は、人の仕事の上に成り立っている。

逆もまた然り。

 

仕事があって生きていける。

平穏が築ける。

 

仕事で自己実現を求めて、

実現して、満足して、死ぬ。

 

人は、死に向かって生きている。

 

きっとひとりの人が、1000年生きるより、

100年を10人でバトンタッチした方が、

進化するのだろう。

人類の存続に有利なんだろう。

 

結婚は、不合理だ。

全く独身貴族の方が、自由に快適に暮らせるだろう。

個人単位で、不合理なことも、

種単位で見ると、合理的なのかもしれない。

 

個人が、その個性を発揮して生きることが賞賛される世にあって、

子を持つことを選択することの矛盾を思う。

 

しかし、普段意識しない人類種としての潜在意識は、ものすごいという他ない。

人類の壮大なリレーの一部を担っている。