正直であること。
正直であることは、道徳的に正しいということ以上に自分にとって得だ。
自分に自信をもたらすし、
無駄なことに時間を使わずに済む。
無駄なこととは、嘘に嘘を重ねる努力のことだったり、バレないように周りを固めることだ。
自分は、自分に対して正直であるという自己意識が、自己肯定感を与えてくれるし、
自律にも寄与する。
正直であらねばならないのではなく、
正直である方がいいくらいに考えてみるといい気がする。
この人は嘘をついているのではないか。
そういう状況に陥った瞬間に、
コミュニケーションは不全になる。
または、時間がかかる。
正直は時間を節約するし、
コストを低くできる。
正直すぎるというのは、
どういうことだろうか。
正直と嘘の間というのも認めてもいいのかもしれない。
つまり、
奥さんや彼女に「これ似合う?」と言われた時などにこの正直と嘘の間が活躍する。
この問いが発せられた時、
我々は正直に「似合わない」というべきではない。それは絶対にだめだ。
また、「似合うよ」もよろしくない。
それは時に嘘だからだ。
「いいじゃん」
これは間だ。
「(君がいいと思ってるなら)いいじゃん。」
ということだ。
正直と嘘の間。
こういう正直すぎないことが必要な場面は、
かならずある。
だから、正直でい続けなくてはならないとは考えない方がいい。
ある種の問いかけに関しては、
正直と嘘の間でいいと自分を許そう。