自分をすこし、はみ出す。

 

家計を予算化している。

 

2024年は、「文化・芸術費」を新設した。

 

ここ数年は身の回りのことに集中することを目標にしてきた。

 

今までないがしろにしてきた「生活」というものを再構築しようと。

 

それは例えば料理、掃除、洗濯だったりといったものだった。

これらは、一般的に面倒なものとされる。

そして私もそう思う。

 

しかしながら、

掃除をしているときに、他のことを考えずに、

掃除してるなぁと思いながらやってみると、

なんだか美しい行動に思えてくる。

 

他のことを考えながらとか、

音楽を聴きながらでは、

そういった印象は受けることができない。

 

目の前のことだけに集中してこそ、

それが面倒なことでも、

美しく達成感のあることになりうると学んだ。

 

そうして3年くらい経った。

 

自分の範囲というものを再構築してきて、

とても幸せな期間だった。

 

ここ数年よりも前は、

自分の範囲はないがしろにしていて、

外ばかり見ていた。

 

今は、やっと自分というところに立つことができたと感じていて、

そろそろ外に出ようかなと思っている。

 

外というのは、自分の範囲から少し外の世界。

 

生活に必要ではないけど、

あるといいなあと思えるもの。

 

それは私にとっては、

芸術分野であったりする。

 

今は美術館に行っても、

教養的な目で見て回ることを自制できるのではないかと期待している。

 

芸術を生活の観点から見る。

心を動かして眺める。

 

そういう芸術との関わり方ができたら、

うれしい。

 

「文化・芸術費」は、

心のための予算。